子どもたちは、忙しい毎日を送っています。小学生になると、学校生活だけでなく、学校が終わっても忙しく、塾や習い事に通い、外遊びする時間もなく追われる毎日です。
また、行動範囲や行く場所が広がることによって人間関係も複雑になってきます。
子どもがいつの間にかストレスを感じ溜め込んでしまわないよう、大人になっても心が折れない、子どもの心を強くする方法を説明しましょう。
外遊びをたくさんさせよう!
外遊びは、ストレス発散であり、ちょっとしたストレスにもなるのでちょうど良いのです。
子どもが、公園へ出かけたり、広い場所に行くと、何もないところでもとにかく走り出します。
無駄に走る、何がそうさせるのか子どもの本能で走りだします。そして、笑顔になりストレス発散にもなります。
そして、自然からのちょっとしたストレスを感じさせる。夏になると暑くなり、家のように冷房もない。
日当たりの良い場所だと汗だくになって、暑くてたくさん水を飲む。また夕方になってちょっと涼んできたと思ったら、たくさん蚊にさされる。
自然のなかで実体験できることが何よりも子どもに必要なのです。
「トンボを取りたいけれど、なかなか網に引っ掛からないなあ」「雨の日、泥んこ遊びしたら最初は気持ち悪かったけれど、これもおもしろい!」「ブランコに思いっきり漕いで乗っていたら、落ちそうになって怖かった」など。
たくさんの経験をさせることができます。そういうことで、危険な体験やここまでなら大丈夫というのを、自分で感じさせるのです。
そして、たくさん遊ぶとおのずとお腹もすきます。
大人にとっても外でスポーツをして汗を流した後の疲労感や空腹感は気持ちの良いものではないでしょうか。
また、公共の物を使う時のルールも学べます。ブランコや滑り台は、順番待ちをする。小さい子がいたら気をつける。
いろいろなことを学ぶことができるのです。これは、家でゲームや勉強しているだけでは経験できないものですね。
たくさんの人と会って、命の大切さを学ぼう!
たくさんの人とつながりを持って関わるようにしましょう。
近所付き合いというのも、マンションなどの集合住宅になると疎遠になりがちです。都市部では、特にそうでしょう。
しかし、子どもは、いろいろな人とつながりを持つことで心も育まれるのです。親と子どもだけの関係だと、子どもも親も息苦しくなってしまいます。
離れて暮らしているおじいちゃん、おばあちゃんがいれば、長期休暇には、遊びに連れて行くなどすると良いと思います。
また、お盆やお正月などに、親戚が集まる場合も良いです。お墓まいりをして、先祖を敬い、日本の行事を通して、学ぶことも多いはずです。
法事に参加する、病院、福祉施設へのお見舞い、出産のお祝いなどに訪れることも大切なことです。
人の命を目の当たりにして、そういう場所では察知して、真剣に目の前のことを理解しようとします。
そして、生きること、そして人は死ぬということ。命は大切だということを何よりも感じられるのです。
規則正しい生活をしよう!
塾へ行くようになると、帰ってから宿題をし、ご飯を食べ、歯を磨き、お風呂に入るという一連の流れをすると、寝る時間が遅くなってしまい、夜型になってしまいます。
そうすると睡眠も少なく、朝から不機嫌な状態で学校へ行く。夜型は、やはり子どもにとっては良い条件とはいえません。
学校でも、夏休みや冬休みなどの長期休暇の前になると、きまって「規則正しい生活をしよう」という先生からの言葉があります。
毎日の生活を丁寧に過ごしていれば、子どもの健康や、心の安定にもなります。
早寝早起き、きちんとした3食の食事、適度な運動、気分転換など、子どもにとって大切な生活を心がけることが大切です。
子どものスケジュールは詰め込みすぎないようにしよう!
あれもやらせたい、これもやらせたい、習い事がたくさんある中で、子どもへの期待から、いろいろと習い事や塾を増やしてしまいます。
そうすると、親が分刻みで子どものスケジュールを管理することになってしまいます。
朝は、起きない!と起こされ、早く塾へ行きなさい、早くご飯を食べなさい、子どもが自分で何かをするという判断ができないまま、過ごしてしまうことになります。
そうしてしまうと子どもの心身のバランスが損なわれてしまいます。子どもには、楽しく遊ぶ時間も必要ですし、家に帰って、だらだらする時間も必要です。
本を読んだら集中したいし、遊んだらそれに集中したい。宿題に取り掛かる前にだらだらしたい。
子ども自身のペースをできるだけ、本人に任せることも大切です。そうすることで、自己管理力が高まり、ストレスも上手に解消していけるようになるのです。
家では愚痴をたくさん言わせよう!
本音と建前があるように、子どもにだってそれは同じ。
本音はこうだけれども、これは言ってはいけないなと親兄弟姉妹であれば、ズケズケいうことも、学校や友達の前ではそれを言うのを控えようとします。
それは、社会生活を送るうえでも大切です。
しかし、家では、本音はこうだったとか、愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
そして、学校での出来事で、困ったことだったり、楽しいことを一緒に笑ったり、思いっきり自分をさらけ出せるような環境を家庭では作ることが大切なのです。